Ann Demeulemeesterの2011FWですが、今期は特にレイヤードを強く提案しているそうです(毎回その傾向がありますが今期は特に)。これは2〜3枚のジレをレイヤードしているんですが、腰回りでの見せ方とボリュームの出し方が絶妙です。若干カマーバンドのようにも見えます。写真にはないですがパンツの重ねばきなども提案しているようで、とにかくレイヤード推しです。新しいと思うのでチャンスがあれば取り入れたいと思っています。
Marc Jacobs氏のご自宅だそうです。そうそうたる家具が並んでいますが、ピンクのコンバースを履いている当時の彼の空気感がよく現れているように思います。建築としての部屋とも互いを引き立てるように調和していますし、この生活感との適度なバランスが非常に良いと感じます。住宅というのは、デザインと一緒に人がそこにいる感まで削ぎ落としてしまうと、かっこよくても息苦しさを感じてしまいます。そういう点で絶妙だと思います。
あくまで自分個人の感覚と意見ですが、ファッションとはビジネスの匂いがしてくると途端につまらなくなると思います。もちろん、ビジネスの側面を抜きにして成り立たないのは事実ですが、作品よりも前にビジネスの事情が見え隠れしてくる場合が問題で、そうなった場合にはビジネス>ファッション、なわけでそれはもはや自分の中ではファッションとして捉えることはできないのです。そしてそれは、流通や売り方はもちろん、作品の素材の扱いや縫製、サイズ展開などあらゆる部分で見て取ることが出来ます。上辺だけ見ていたら「あ、かっこいい」「これはダメ」で終わりで、話題の発展もコネクトもなく、要は伸びが0なわけです。それではつまらないし、何のためにもならないと思うのです。
ちなみに、carol christian poell氏ほど先述の「ファッション」の部分の純度が高い作品を発表する方は他にいないと思います。このあたりがあらゆるファッション関係者とファッション愛好家のリスペクトを集めるゆえんではないでしょうか。
イタリアのhermesとも呼ばれているvalextraのiphone4ケース。これは現物を手にとって確認しましたが、デザイン・革質・つくり全てにおいて、iphoneユーザーでないことを恨めしいと思うほどでした。ipodtouchが入るかと試してみましたが、iphone4ぴったりに作成されているために残念な結果でした。ゆえに使い勝手もかなり良いと思われます。macbook air のケースやipadのケースもあるようで、財布やカードケースなどの革小物にもかなり惹かれました。素敵です。