10.21.2011

こんな


こんなことをされたらゾーンディフェンスでは防げないと思います。一生懸命守っている方が気の毒でなりません。
ドリームチームと呼ばれたヨハン・クライフ氏率いるバルセロナがトータルフットボールで世界を席巻したのが20年前、その直後アリゴ・サッキ氏がACミランで実践したゾーンプレスがフットボールを変えました。戦術の進化は攻⇒守に向きを変え、いかにして相手の良さを消すかが勝利への近道とされました。
それから15年経ち、再び戦術の進化は守⇒攻に向きを変えはじめました。2000年代半ばまでに完成された守備戦術とその限界、またそれを打ち破るための攻撃戦術の必要性を叫ぶ傾向が次第に強くなってきたためです。バルセロナ前監督のフランク・ライカールト氏のチームから、現在4シーズン目のジョゼップ・グァルディオラ監督のチームの登場によってその戦術の進化の向きは決定的になりました。守備の進化もないはずはありませんが、守るための進化ではなく、点を取るための進化であるはずです。これからしばらくはこの傾向が続いていくでしょう。
ゴールを決めたイニエスタ選手はもちろんすごいんですが、メッシ選手の密集地域でのボールの受け方ともらい方、本当にうまいです。常にダイレクトでリターンを受けられるようなポジションに移動し、体の角度を入れ替えて待っています。
また、現在のバルセロナは「数的有利不利」「得点するためのスペースの有無」これらの概念を覆したと言われています。1点目の得点シーンでは、4バック+4MFで構成される守備ブロック(さらにFWも一人下がって守備をしています)をたった2人でいとも簡単に突破していることから明らかです。常にボールを持つ味方をフォローできる距離を適切に保つための計算されたボールポゼッションと、「スペース」ではなく「足元」への正確なパスとトラップ技術がそれを可能にしているそうです。

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